SFC七夕祭・花火のお話

SFC　七夕祭－花火のお話

---4章　探索------

　「浅草橋にいけば花火の問屋ぐらいすぐあるだろ」と考えていたが、甘かった。なにせ、”花火”の文字すらないのである。裏路地にはいったり、駅にもどって看板などをみたりしてもまったくわからない。花火らしきものを売っているお店にはいっても、ただの玩具屋であり（玩具問屋も浅草橋には多かった）とても打上花火など売っていそうになかった。

　2時間ぐらいあるいたであろうか。交番で聞こうかとおもい、交番の前をうろうろしていたら、中にいた警察官ににらまれたしまった。つい先日までは田舎者三昧のわたしは、東京のおまわりさん（＝警視庁さま）と目が合っただけで、びびってしまう。自分の情けなさに打ちひしがれながらとぼとぼ歩いた。

　そうこうするうちに、腹が減ってきた。ラーメンでも食おうかな・・・そうおもいながら、駅とは反対方向にあるいてみた。

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