SFC七夕祭・花火のお話

SFC　七夕祭－花火のお話

------９章：試し打ち-------

　　おもちゃを買えば遊んでみたくなる。当然の心理である。さっそく高橋さん・細井さん、実行委員の同期の宮田・井桁・蜂須賀と大学の空き地（現在大学院が建っている場所）で試し打ちをした

　まず打上用のアルミ製の筒をバケツに入れ、周りに土を入れて固定した。花火の玉は打上火薬と導火線がついているタイプ。それを筒に入れて準備完了である。ケイヨウデイツーで買ってきたご自慢のバーナーを点火し、いざ導火線へ。

ドン！

　日光で聞いたときはずいぶん離れていたが、今度は目の前での打上げである。筒に向かっていた右の耳がまるで綿をつめたように聞こえなくなった。あまりの音の大きさに筒の中で花火が爆発したのかと思った。少し間があって頭の上で”ドーン”という音が聞こえた。あわてて見上げてみると空に花火が開いていた。生まれて始めて見る真下からみる花火だった。

　そのままみんなでぼーっと余韻を楽しんでいると実行委員で2期生の篠原が走って来るのが見えた。篠原はメディアセンターあたりで花火をみたらしい。”いま花火がみえたよ！”と興奮気味で教えてくれた。私たちは下から見ていたのでどれくらいあがったかはわからなかった。せいぜい10mぐらい上がって、花火らしく見えればいいだろうと思っていた。しかし予想は大きくはずれた。篠原はメディアセンター付近から見た花火はο館の4階建ての校舎の遥か上に咲いていたと教えてくれた。

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